近隣工事で愛車に鉄粉が!保険対応での事故修復とコーティング再施工
2020/03/15
車の鉄粉被害と保険でのコーティング再施工対応について
鉄粉被害(事故)についてご存じでしょうか?
いつも通り洗車すれば当然のようにピカピカになった愛車が、知らないうちに鉄粉被害に遭っていて塗装がざらざらの凸凹、、。今回、鉄粉被害に遭われたお車「TOYOTAハリアー」を例に保険会社との対応の仕方やコーティングの再施工について説明します。
TOYOTA Harrier の鉄粉事故の修復とコーティング施工
●鉄粉被害の修復に対する保険対応とコーティング再施工
鉄粉事故の保険対応での、修復とコーティング施工のご依頼です。
鉄粉事故の場合、相手が工事業者であれば損害を工事業者の加入する保険会社へ損害を請求することができます。
近隣の住宅工事でご愛車に切り粉が降りかかり、ディーラーに相談したところ「全塗装しかない」と提案されたそうです。
お客様のご意向では、もちろん全塗装は避けたいのでなんとか出来ないかと2か月前にご相談の為にご来店頂いておりました。
●鉄粉(被害)事故とは?
近隣の工事などでサンダーやグラインダーを使用した際に、火の粉(切り粉)がボンネットやルーフあるいはボディー全体に飛散してしまうなど、通常使用下以外で人為的な鉄粉被害を鉄粉事故と呼ばれています。
工事であれば、相手側保険会社に鉄粉事故が認定されると、車の修復やコーティングが工事を請け負う工務店などの加入する損害保険で修復が可能です。
認定後の相手保険会社とのやり取りは全てお任せ頂ければ、面倒な書面等の手続きや協定など、すべて当店で対応させて頂きます。
●鉄粉事故のコーティング修復方法
2か月前のお見積もり時に、ボディー上の切り粉周辺に熱を帯びて溶けだしたであろう跡(虹色の斑点)ができていたので、確かに全塗装しかないかもと思うような酷い状態でしたが、お客様にご了承頂いて試しに一部の修復を試みてみたところ綺麗にリペアできそうだったので、今回当店で保険対応での修復を承る運びとなった次第です。
まずは脱脂、反応型鉄粉除去剤の塗布し微細な鉄粉を除去し弱酸性シャンプーでボディー上の油分や付着物を除去。
鉄粉事故用粘土といういわゆる研磨性の高い粘土でネンダー処理を行い、大小さまざまな鉄粉を一つ一つ丁寧に取り除きます。
鉄粉被害を受けた車両では、この工程に多くの時間を割きます。
<BEFORE>
<AFTER>
付着物がなくなり、2段階の磨きが加わると焦点が合わなくなってしまったのでマスキングを貼っております。
<BEFORE>
<AFTER>
鉄粉事故用粘土は、その名の通り鉄粉被害を受けた車の塗装に限定して使用しますが、通常のトラップ粘土よりも荒い研磨剤が入っているので相応の傷がボディに入ってしまします。
ネンダー処理で付けていしまった傷をバフ研摩で一つ残らずリセットします。
鉄粉が入り込んだドアエッジモールの隙間もモールを剥がして綺麗に処理。ドアエッジモールの粘着剤は長期間張り付けておくとこのように塗装を侵してしまうので、貼りっぱなしにしないのであれば無色透明のドアエッジプロテクションフィルムの施工がお勧めです。
ペーパー処理で可能な限りレベリングします。
<磨き前>
<磨き後>
少し線上の跡は残りましたが、最終の仕上げ磨きでもう少し綺麗になるはず。
<BEFORE>
<AFTER>
既存の傷、鉄粉処理で付いた傷、その全てを丁寧な研磨でリセット。
鉄粉被害はボディに限ったことではありません。鉄粉がびっしり付着してしまった窓ガラスはネンダー処理と軟質ガラス入り研磨剤でしっかりリセットした後に撥水加工を施します。
一通りの事故処理施工を終え、コーティング下地が完成しました。
鉄粉事故のコーティング修復施工、完璧な黒へ復元完了です。
鉄粉はよく “刺さる” と表現されますが、ブスッと突き刺さるようなことはありません。お客様にもご案内しましたが時間経過とともに鉄粉が酸化し錆びますが、塗装内へどんどん刺さっていく(沈澱する)ような事は考えにくいです。
やはりオリジナルの塗装は電着塗装がなされているので仕上がりの品質は高いです。塗装が剥げていたり割れてしまったりしていなければ磨きで処理可能なので価値あるオリジナル塗装を大切にするのであれば全塗装は避けるべきだと思います。また、ペイントミスト事故や近隣工事での切り粉被害、鉄粉被害などの損害請求をするには、いくつか注意点があります。
●保険修理での注意点とは?
被害のわかりやすい交通事故であれば、所轄警察署が交通事故案件として処理してくれるので事故での被害証明なども簡単ですが、鉄粉被害やペイントミスト被害などは自車の被害に気が付くのが遅れる場合が多く、気付いた時には事故の被害証明が難しく損害を請求できなくなる場合があります。加害者が不明の場合も、自身の車両保険でカバーできますが保険料率も上がってしまうので得策ではありません。
近くで建物の塗装工事や外構工事などがある場合は、なるべく近くに駐車するのを避けたり養生がしっかりされているかなど留意しておくと良いです。万が一被害に遭われた場合は、すみやかに被害を受けたことを伝え、事実を認定してもらうようにしましょう。
塗装が本来持っているポテンシャルが最大限に引き出されたことが、この深い艶でご理解頂けるかと思います。確実に被害を受ける前、さらには新車時よりも美しい艶と健全な塗装状態です。
コーティング施工も無事完了、24時間の硬化ブランクを置いてお客様へお渡しとなります。
●まとめ
大切にしていた車がペイントミストや鉄粉被害を受けるととてもショックだと思います。ただ、昨今の車の塗装は弱くないので適切な処理さえ行えば全塗装をしなくてもきれいに修復が可能です。
きれいに修復するのは、ペイントミスト事故や鉄粉被害の「早めの気付き」が重要です。気付くのが遅れると事故認定されずに実費での修理になる可能性すらありますが、被害を受けてから修復処理までが早ければ綺麗にリセットできますし、鉄粉事故の処理費用や再コーティング費用も全て対手の保険会社が負担してくれます。鉄粉被害やペイントミストの他、粉やカスが飛来して知らずに洗車して引きずったことで傷が付いたなど、近隣工事が原因で受けた自車の損害を保険会社へ請求することも可能です。
その為にも、日頃の洗車時などからご愛車の状態をしっかりとチェックしておくことが必要です。
ご愛車の仕上がりには、大変ご満足頂く事ができました。
お車の駐車場所付近での工事や塗装による鉄粉事故やペイントミスト事故など、お客様目線でしっかりと対応させて頂きますのでお困りの方は是非当店へご相談ください。この度は車磨き専門店ディテールワークスへ、鉄粉事故対応&コーティング施工のご依頼を頂き誠にありがとうございました。
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