新車のコーティングの磨きや下地処理の必要性とは?
2015/10/24
車のコーティングをプロショップに依頼すると、多くの施工店で下地処理の磨きを行いますが、車を磨く理由は何なのでしょうか?最初からきれいな新車はそもそも磨く必要性はあるのでしょうか?
新車の磨きって必要?
車のコーティング施工において、その大部分の施工内容は下地処理に割り当てられます。当店の場合、車の状態が新車(2泊3日)であっても6割以上、中古車(3泊4日~)の場合は8割以上の時間と労力を割きます。特に輸入車の場合は車がオーナー様のお手元に届くまでにたくさんの人手に渡りますので一切の下地処理の必要がないようなきれいな車は皆無でより下地処理の必要性が増します。新車の状態でもそんなに時間が掛かるのかとよく驚かれるお客様がいらっしゃいますが、「車が綺麗(新車の状態)=磨きがいらない」というわけではありません。
カーコーティングで行われる下地処理とは?
まず、カーコーティングに於いて下地処理とは塗装をコーティングを塗布するに相応しい状態を各工程でつくりあげる事をいいます。新車の塗装を例に挙げますと、モータープール保管時のガードワックス残りやご購入時のサービスで施工された簡易ワックスなど様々な油分がのっている可能性があるので、磨きを含めた下処理を実施してコーティングを施工する為の最適な塗装状態にリセットする必要があります。
鉄粉除去や塗装面の磨き、その後に脱脂を行いシリコンやワックスを完全除去する事でコーティングに適した下地が完成します。また最近の新車には“塗装の絞れ”や“酸化膜”を有する塗装面も多く見受けられますので、そのようなお車には肌目の改善を目的としたポリッシング(磨き)も同時に行います。
鉄粉処理やピッチタール除去について
鉄粉処理も大切な下地処理の工程のひとつで新車・中古車に限らずやはり必要です。走行中の車のブレーキディスクから放たれた鉄粉などがボディー全体に付着しています。駐車場が線路沿い、交通量の少なくない道路に面している場合や、付近に工場がある場合などは多くの鉄粉がボディーに付着しています。輸入車は塗装をガードフィルムで保護していたとしても多くの鉄粉が付着してしている傾向があります。
お車の状態毎に数種類のトラップ粘土を使い分けてネンダー処理を行っております。当店では反応型の鉄粉リムーバーは補助的な役割で使用します。
汚れの上からコーティングを施工するわけにはいきませんので、全ての汚れや付着物を徹底的にクリーニングします。アスファルトの跳ね上げによって付着するピッチ・タールの除去も大事な下地処理の一つです。
下地処理+α (プラスアルファ)
上記のような下地処理に加えてより美しい車へ仕上げる為の細部へのこだわりがあります。
”ディテールワークス流”の下地処理は、定められたものではなくお車一台毎に適宜最適な処理を施します。
細部洗浄や普段目につかない部分をも、徹底した強いこだわりをもって最高の1台を仕上げるために尽力します。
“ディテール(細部)こそ全体を成す重要な1ピース”であり仕上がりの美しさを印象付ける決定的な要素です。
パネルの隙間の蓄積汚れやエンブレムの黒ずみ、ヒンジの油汚れの除去やスカート裏のシリカスケールの除去。
気に掛ける点は数えれば切りがありませんがお車1台1台と向き合い、超現場主義ならではの至高の仕上がりを目指しています。
当店のモットー「神は細部に宿る」
中古車の磨きについて
数日前にご入庫頂いたお車メルセデスベンツAクラスのボンネットを例に、当店の中古車の磨きのポイントの一部を画像でお伝えできればと思います。
細部の洗浄~鉄粉除去~ピッチタール除去~既存被膜の除去後、磨きに入ります。
酸化して傷だらけのたクリア塗装へ、平滑で均一な独自のポリッシングを施して光沢度と艶を最大化させ新車の塗装を復元しています。
最小限の磨きで最大限の成果を
酸化したボンネット塗装面クリア表被が最終研磨により素晴らしい艶を取り戻しました。手間共コーティング施工店の多くは見て頂いている方にも施工前と施工後がわかりやすいように傷が取れる様子などをブログ等にUPさせて頂きますが、実際には傷を基準に車を磨き上げることはありません。もちろん塗装の傷も研磨時の目安にはなりますがボンネットなどは肌目を注視しながら均一且つ平滑に研磨を行う事に注意して磨き上げます。
平滑に磨くことの大切さとは?
肌目と研磨時間を目安に塗装全体を均一に研ぐことで艶と光沢を生み出しその過程で傷が無くなる、というのが本来の研磨です。
一箇所の傷を闇雲に磨き過ぎてしまいますとその部分だけ塗装が薄くなってしまいますので平滑な塗装面を作るには傷を追う限界があるのです。
傷を深追いしすぎて全体の肌目が散らかってしまう“木を見て森を観ず”的な研磨は職人の自己満足以外の何物でもありません。「その車が必要とする最適な磨きを入れて最大限の艶を引き出す」当たり前の事に聞こえますが、車磨きの大前提にある最も重要なポイントです。
画像で判りやすい中古車を例にあげましたが、新車の磨きも考え方は同じです。
コーティングの定着率の高い平滑、且つ均一な下地を適切なポリッシングで作り上げます。
ブログなどで見ると短時間で仕上がってしまったように思えるのますが、1台を仕上げる為の“下地処理への注力”。これこそが美しく強いコーティング施工車を仕上げる為には必要不可欠なファクターです。
惜しみなく時間と労力を割きオーナー様にご満足願える仕上がりをご提供できる事がコーティング専門店が専門店たる所以であります。
こちらのベンツA180の施工例はこちら→「メルセデスベンツA180」の施工例
まとめ
新車のコーティングに磨きや下地処理が必要かどうかは、お車のオーナー様がコーティングに期待する事やコーティング施工店の下地処理への考え方でも変わってきますので一概には言えませんが、「より美しい仕上がり」や「コーティングの強い定着」を望まれる場合は絶対に必要不可欠です。
簡易施工店やDIYコーティング施工では、しっかりとした下地処理をすることが難しいですが手軽にコーティングを施工できますし時間もかかりませんので仕上がりや耐久性などを割り切ってしまえば上手に利用する事もできます。
プロショップでコーティングを頼まれる場合は、丁寧な下地処理を行うので時間もかかりますし、ある程度の出費も覚悟しなければなりませんが仕上がりと効果は抜群に良いはずです。
カーコーティング施工店へ新車のコーティングを頼まれる場合、丁寧な下地処理が必要かどうかはオーナー様がコーティングに何を求めるのか?ということ次第です。
ですので、とりあえず出費を抑えたいのであれば下地処理のない施工店などを選ばれるのも間違った選択ではないと思います。
ずっと綺麗に維持して大切に乗っていきたいお車や耐久性の高いコーティングをお望みの場合であれば、コーティング施工前にしっかりとした磨きと下地処理を行ってくれるプロショップを選んでください。
▼こちらも読まれてます
→新車ロータスエリーゼ SPORTⅡガラスコーティング施工車例
→新車トヨタRAV4の徹底クリーニングとコーティング施工方法
→究極の磨き上げ、フェアレディZ / NISMO-RSのボディーコーティング施工例
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
DETAIL WORKS (ディテールワークス)
住所:東京都町田市図師町994 ウェルストン内
TEL:042-794-4988
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
----------------------------------------------------------------------
カーコーティング専門店ディテールワークス
〒
194-0203
住所:
東京都町田市図師町994
電話番号 :
042-794-4988
FAX番号 :
042-794-4989
ディテールワークス 2nd STUDIO
〒
194-0038
住所:
町田市根岸2-16-13
電話番号 :
042-851-9385
FAX番号 :
042-794-4989
----------------------------------------------------------------------