窓ガラスとウロコの正体、お勧めの車のウインドーコーティング剤とは?
2020/01/18
窓ガラスの性質とウロコの正体、おすすめのウインドーコーティング剤とは?
車の窓ガラスに付く醜い雨染み(通称:ウロコ)、その原因と対策についてご紹介します。
SUBARU LEVORG
WINDOW COATING
窓ガラスコーティング(ウインドー撥水加工)のご依頼を、横浜市にお住いのお客様より頂きました。
こちらのレヴォーグの施工例にて、窓ガラスとウロコ、ウインドーコーティングの関連性についてご説明いたします。
前々回のボディーコーティング施工から半年が経過しておりますが、コーティングはしっかり良好な被膜状態を保っております。
硬化型ホイールコーティングは前回の入庫時に施工済。こちらもしっかり機能している様子。
まずはシャンプーで窓ガラスの汚れをリセット、ついでにボディーも洗車しておきます。
窓ガラスの下地処理研磨開始。
新車登録から約1年経過、窓ガラスの撥水加工がされていない素ガラスの状態はウロコになる可能性が非常に高いです。
ガラス面にウロコが固着する化学的メカニズム
窓ガラスへのウロコの固着の正体は水道水に含まれているケイ素(Si)に起因します。ケイ素が蒸発後に酸化(酸素(O2)と結びつく事)して Si + O2 = SiO2(シリカ=ガラス)となります。お気付きの通り、窓ガラスの化学式はSiO2ですので、同じ原子を共有し合い強力に結合(共有結合)します。
有効なウロコの除去方法
洗車レベルではビクともしない窓ガラスのウロコ。当店では研磨除去に「硬質シリカ研磨剤+特殊セリウム研磨砥粒」を使用しています。
シリカに付着したシリカを、シリカで磨く訳です。
研磨の安全性と再発防止策は?
硬質シリカの研磨剤は、強力に固着したウロコだけを研磨可能で、硬質シリカ粉末を液状化した非結晶性研磨剤は、シリカが固体化した物質である窓ガラスを傷つけてしまうことはないので安心です。(「ガラスは液体である」という一説もありますがここでは省略)。ウロコの固着(シリカの共有結合)が発生しないようにコーティング被膜を防汚クッションとして機能させます。
窓ガラスのコーティング、撥水加工に限ったことではないですが、化学的に理にかなっていることは施工店にとってとても重要な事なのです。使用するケミカル類のメリットやデメリットだけでなく、効果を生むまでのメカニズムを熟知しておけば、安心してお客様にサービスをご提供することができるからです。
窓ガラスの磨きで親水状態になったフロントガラス。
不純物のない状態では、窓ガラスは親水します。下地の親水化はウインドーコート剤の定着力を底上げする為の大事なポイント。
当店で取り扱うのは、フッ素系ウインドーコーティング剤「ECHELON clareed」
窓ガラスのコーティング剤の種類
窓ガラスのコーティング剤は大きく分けて「シリコン系」か「フッ素系」です。
●シリコン系コーティングの特徴:撥水力が高い。
●フッ素系コーティングの特徴:耐久性が高い。
シリコン系・フッ素系のメリットとデメリット
シリコン系は撥水の接触角がフッ素系に比べて高い傾向があり、動的撥水性にも優れていますが、耐久性はフッ素に劣りワイパー圧の高い車種でビビり音がでることが少なくありません。
フッ素系はシリコン系に比べて耐久性が高く、窓ガラスへの定着安定性に優れ、撥水基が均一に配列される為、ワイパーがビビることも少ないですが、ワイピングの瞬間に白く見えることがあるので好みの分かれるところ。
ウロコの再固着防止に有効なコーティング剤とは?
当店のウインドーコーティングにフッ素系コート剤を採用する理由は、その “定着性” です。前述したとおり、窓ガラスの美観維持の上で大敵なのは、やはりウロコの固着だからです。
ウロコの固着を長期間防ぐ為には、フッ素系コート剤の高い定着力はシリコン系のそれよりも優位にあります。
実用車でのフッ素コーティングの耐久性は?
例えば、新車で窓ガラスのフッ素コーティング施工車であれば、青空駐車下で3年も経過すれば窓ガラス面にスケール(水染み)は増え撥水性は衰えます。ですが、撥水層がなくなってしまっても機能層は残っているので、その機能層が犠牲膜となりシリカスケールの固着を長期間防いでくれます。
ちなみに当店の窓ガラスのフッ素コーティング施工での撥水基は、ワイパー部分で1年、その他のガラスで2年程の耐久性があり、機能層は2年以上の耐久性がありますが使用・保管条件で異なります。
フッ素系ウインドーコーティングが選ばれる理由
ウロコがこびり付く前に、フッ素系コーティングさえしておけば、シリカスケールの付着はフッ素コーティング被膜への付着となるので基本的に固着することはありません。万が一固着してしまった場合でも比較的簡単に研磨処理することができます。長期間の防汚性と視認性の確保は、現在フッ素系ウインドーコーティング剤が窓ガラスの撥水加工方法の主流であることの大きな理由です。
ボディコーティングのみのご依頼、ホイールに続き、今回の窓ガラスのコーティングのご依頼ありがとうございました。1回のご入庫で全てご提案すればよかったのですが、小分けに何度もご足労頂いてしまい申し訳ありませんでした。営業力の乏しさを反省しつつも、今回でバッチリ決まりましたね。
この度はカーコーティング専門店ディテールワークスへご依頼いただき誠にありがとうございました。次回メンテナンスのご入庫をお待ちしております。
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