塗装面がダメージを受ける原因

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塗装面がダメージを受ける原因

コーティング豆知識

2018/08/21 塗装面がダメージを受ける原因

車の塗装面が新車の時よりも年数を経て徐々に見栄えが低下するのは、様々なダメージを受け続けることに原因があります。その塗装面にダメージを与える主な原因には、下記のような外的劣化要因があります。

花粉

ペクチン

花粉は球体形状で外側に膜があり、水に濡れるとこの外殻が割れて中から「ペクチン」と呼ばれるたんぱく質(酸性の多糖物質)成分が抽出されます。

水に濡れて抽出されたペクチンは塗装に付着するのではなく塗装組織の中に入り、乾燥過程で収縮し同時に塗装を内側から収縮させてしまいます。

ダメージは花粉(ペクチン)量と気温、経過時間に比例して深刻化します。

 

■対策■
塗装を一定時間以上の熱で暖めて、塗装内部に入ったペクチンを熱分解し塗装の応力を利用して塗膜を復元します。軽度の場合はポリッシング(磨き)の研磨熱で修復可能な場合があります。

重度のダメージは研磨の一時的な熱はペクチンの分解に不十分なケースが多いですが、外気温が高くなる夏場は塗装の温度が継続的に70℃前後に達するので自然に修繕される事があります。

 

 

鳥糞・樹液

鳥の糞や樹液などの有機質はアルカリ性または酸性となっており、付着時間が長いと乾燥過程で塗装内部を塗装を膨潤させるのと同時に塗装の架橋結合を切断、紫外線や温度変化、水分などで割れや剥がれが発生します。特に夏の炎天下の場合には塗装への侵食は早くなります。

 

■対策■
糞や樹液の膨潤の段階では、加熱することで塗膜内へ浸透した水分、有機酸を蒸発させることで復元できる場合がありますのでボディーへの付着を発見次第に速やかに除去します。

割れや剥がれに至ってしまった場合は再塗装する必要があります。

尚、コーティング施工車は一定の耐性をもつものがありますが、長期に付着した有機物から塗装を完全に防御する事は不可能です。

 

 

黄砂

ボディーに積もる黄砂

モンゴルや中国などの黄砂地帯から偏西風によって巻き上げられる「黄砂」も、車の塗装面にダメージを与える原因となります。

また黄砂には、マグネシウムイオンやカルシウムイオンが主成分となっており、そのような水分を含んだ黄砂はイオンデポジットの原因ともなってしまいます。

 

■対策■
ボディーに黄砂が堆積した状態で雨に降られると水分に無機成分が溶け出します。雨が降った後の洗車、または雨が降る前に洗車して黄砂を除去しておく事で対応します。

イオンデポジット化したものは賛成ケミカルで除去、または研磨で修復する事ができます。

 

 

紫外線

車の紫外線劣化

可視光線よりも波長の短いもの(UV-C/UV-B/UVA)が紫外線で、塗装に主なダメージを与えるのがUV-Bです。

車の塗装面が長期間紫外線を浴びると、彩度の高い色(赤や黄色、黄緑など)は色ボケや色褪せといった現象が引き起こされてしまいます。

さらに紫外線を浴び続けることで、塗装における分子配列のバランスが乱され汚れも付着しやすくなり、表面の滑らかさを失う原因となります。

 

■対策■
ガラスコーティング等の硬化系コーティングには紫外線吸収領域をもちません。(紫外線に強いという謳い文句はコーティング被膜自体が紫外線を透過する為、劣化しにくいといったメカニズム)紫外線をカットするにはプロテクションフィルム(紫外線カット率94%)が有効です。

 

 

水道水

水道水のカルキと車の塗装

洗車時に使用する水道水は確実に金属イオン(マグネシウム、カルシウム等)を含んでおり、更にはカルキ(塩素化石灰)が消毒剤として添加されています。

塗装面に残った水滴は、内側の表面張力で外周に集まり乾燥することで濃縮され白い輪状のシミとなってボディーに堆積(イオンデポジット化)します。

イオンデポジットの発生原因として、洗車時の水分が自然乾燥し濃縮された無機物質が繰り返し同一個所に残留した事に起因する場合が非常に多いです。

 

■対策■
軽度のダメージはコンパウンドによる研磨で除去可能ですが、重度のイオンデポジットの場合は塗装面をむやみに削らずに酸性ケミカルで除去してから研磨して仕上げる方法が適しています。

 

 

鉄粉

鉄粉のダメージ

鉄粉は主に、車両のブレーキディスクからの飛散、鉄を扱う工場や鉄道の線路などから排出され塗装面に付着します。

この鉄粉が塗装面に付着すると、鉄粉の酸化が進行し徐々に塗装膜へ食い込んでいきます。重篤なダメージの場合はチッピングと同様の現象を引き起こしてしまいます。

 

■対策■
ボディ用鉄粉除去粘土もしくはアイアンカットなどの反応型の鉄粉除去剤を使用して除去します。軽度のものは鉄粉リムーバーのみで除去できる場合もあります。

 

 

酸性雨

車の酸性雨の被害

酸性雨とは大気汚染等によって発生する硫酸イオンや硝酸イオンが強い酸性を示す降雨で、塗装面に残留することで塗装にピンホールや陥没ダメージを与えます。

発生のメカニズムは水と同様に酸性雨が塗装に残留し、その中の水分が蒸発することで酸性成分が濃縮され塗装の架橋結合を切断してしまいます。

 

■対策■
ピンホールやダメージの深さに合わせて研磨して除去する方法になります。完全にリセットするにはペーパーでの重研磨が必要なので、あまり深追いしても限りある塗装を無闇に削ることになるので研磨に適切な判断が必要です。

酸性雨に対しては硬化系のコーティング(ガラスコーティング・硬化型樹脂コーティング・セラミックコーティング等)の施工が有効です。

 

上記の原因の他にも、酸性雨なども塗装面にダメージを与える原因となっています。塗装に与えるダメージには様々なケースが考えられますが、総合的に判断して塗装を保護する役割としてカーコーティングは非常に有効な塗装保護手段です。

 

 

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