新車なのに傷だらけ!?アルファードの磨きとコーティング施工例
2020/04/10
トヨタアルファード × ボディコーティング
TOYOTA ALFARD
MICRO FENCE[POLISH LEVEL:1]
新車トヨタアルファードのボディコーティング施工のご依頼を東京都町田市のU様よりご依頼頂きました。
新車であってもPDIセンター、ディーラーもしくは下請けの磨き屋で、納車前整備やコーティング施工を目的としたポリッシング(磨き)を掛けることは少なくありません。トヨタの新車は比較的品質管理が行き届いているという印象ですが、全ての販売される新車において一概ではありません。今回のアルファードに関して、ご来店段階では確認できんせんでしたが、パネル角や上面を中心にやや深めのスクラッチが多数ありました。
どうしてこうなるのかわかりませんが、間違いなく設備が整った環境下での磨きではありませんね。
<BEFORE>
<AFTER>
確実に傷を除去するには相当の深い研磨が必要ですので、レベル:1の最低限のポリッシングにより可能な限りスクラッチを除去致しました。
<磨き前>
<磨き後>
スライドドアパネル上部のピラーのスクラッチを処理
<処理前>
<処理後>
サンバイザーのバフ傷もきれいにリセットさせて頂きます。
<BEFORE>
<AFTER>
納車前の磨きでメッキ部分をマスキングせずに磨いた様子なので、全てのバイザー上部のメッキに細かいバフ傷が入ってしまっています。
一時期のディーラー経営戦略によって磨きやコーティング施工はディーラー内製化が進み、今でも専門ではない人間がポリッシャーを握っていることは少なくありません。
こちらのアルファードは、 “照明設備がない場所で、専門ではない人間が磨いた” という憶測は、恐らく間違いないと思います。
照明設備というのは、よく整備工場の天井に付いているような蛍光灯ではダメです。蛍光灯は肌目の確認に向いていますが、傷を確認するのには向いていません。また屋外の太陽光下で傷の状態を見るのは不可能ではありませんが、わかりにくいので「磨いているから綺麗になっているはずだ」という先入観も相まって見逃されがちです。わかりづらいが為に付け焼刃の磨きで、自己満足レベルの磨きを満遍なく掛けられて返って傷だらけにされてしまうということです。
もちろん上手に仕上げてもらえるディーラーさんもあると思いますので一概には言えませんが、コーティング施工は「施工後が始まり」です。その後も、責任をもってボディーやコーティングのメンテナンスを面倒見てもらえる施工店を選んでください。
当店でのすべての施工はエンドユーザー様から直接ご依頼を頂いておりますが、当店へ新車のボディコーティングをご依頼頂くお客様へお願いがあります。
コーティング専門店にてボディコーティング施工を予定している事を納車前にディーラーご担当者様にお知らせ頂き、磨きや簡易コーティングを含め「外装には一切手を加えなくていい」ということをお伝えいただければ幸いです。
今後ともご愛顧の程、宜しくお願い致します。
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■TOYOTA ALPHARD(アルファード)の概要
「大空間高級サルーン」をコンセプトに2002年に販売を開始。内外装の高級感や車内空間の広さと居住性、高出力エンジンの搭載など、トヨタが量販する最上級フラッグシップミニバン。高級ミニバンの分野は1997年に日産自動車のエルグランドが先陣を切っていたが、2002年5月にアルファードが投入され日本のLクラスミニバン市場においてトップに躍り出た。
投入以降、クラウンやレクサス・LSなどのセダンと並び、役所や企業の公用車・社用車としての利用も進み、日本だけでなく香港やマカオ、タイ王国、マレーシアなどの左側通行の国にも販売網が広がり、現在では中国や台湾などといった右側通行の国でも波及し、東アジアや東南アジアで広く販売されている。アルファードはすべて日本で生産され完成自動車として消費国に輸入されるため、日本国外では関税がかけられて日本円で約750万円から約1600万円と非常に高額で販売されている。
初代ではアルファードVをトヨタビスタ店(現・ネッツ店)、アルファードGをトヨペット店で販売、両者にグリルの違いを持たせており、Vは同色グリルと横基調の格子、Gはメッキグリルと横3段+斜め格子が特徴となっていた。2代目よりアルファードVをヴェルファイアとして分割したが、外装の意匠に違いはあるものの、エンジンなどはアルファードと共通している。2020年4月に特別な加飾が施されているモデルS”TYPE GOLD”が追加された。
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