東京都世田谷区よりご来店いただきましたポルシェマカンGTSのご紹介です。
こちらのオーナー様は、以前にも911でヘッドライト研磨リペアをご依頼きました。
ポルシェではお決まりの劣化【クラック】ですが、、

一目見て『さすがにこれは無理かも』と思いました。
ポルシェマカンは他車種よりも重症化していることが多いですが今回はズバ抜けてます。

クラックが太く深いので自然光でも真っ白です。
間近で見るとなんとクラックの断面が肉眼で見えます。


すごいですよね。



もちろんロービーム点灯するとさらに浮き上がります。

いつもポルシェマカンはクラックの症状が酷いので「なんでだ〜?」なんて考えながら研磨しておりましたがちょっと調べてみる事に。
よく見ると、レンズに【ZKW】の刻印が。どうやらヘッドライトメーカーのようです。
だいたいの欧州車ヘッドライトは、ドイツのメーカー【HELLA】【AL】社か、フランスのメーカー【Valeo】社の供給品で【ZKW】はあまり見ない印象です。
しかし調べてみると【ZKW】はオーストリアに拠点を置くヘッドライトメーカーで、
ポルシェ(991.1、991.2、981、982)や BMW(F系3シリーズ前期、G30前期)、VOLVO(V40/2012〜)アウディ(A1/2010〜2018)等のヘッドライトを供給している大企業。思えばどれもこれもクラックが重症化しての入庫が多い車種でした。
ちなみにマカンは前期がZKW製ヘッドライト、中期・後期はAL製ヘッドライト。

いつも通り養生してから研磨スタート。ハードコートを落としてさらにポリカーボネートレンズを重研磨していきますが全く消える気配なし。

従来の方法では歯が立たないのでやり方を変えます。
普段より大幅に時間はかかりましたが9割近くのクラックが除去できて一安心です。

反対側も初期研磨が完了。

番手を徐々に細かくしながら更に研磨していきます。
右ヘッドライト:目消し前
左ヘッドライト:目消し後
目消し前後でこれだけ差が出ます。

両側ヘッドライトの目消しが完了したらいよいよスチーム加工。

ジクロロメタンの蒸気でペーパー目を消していきます。
ポリカーボネートの研磨傷はポリッシングでは消しきれませんが、ヘッドライトスチーマーは表面を溶かしながら傷を埋めているのでしっかり消せます。

若干レンズの白濁がありますがバッチリ仕上がりました。
この後、リペア済みヘッドライトに耐候性を持たせる為プロテクションフィルムを施工していきます。

プロテクションフィルムは透明度の高いポリウレタン製のフィルムで、貼ることで飛び石や引っ掻きによる傷防止と紫外線カットによる黄ばみやクラックの再発を防いでくれます。


反対側もPPFを施工していきます。
乗せただけではシワシワのフィルムも

テンションを掛けることで曲面に追従してくれます。

丁度いいところでスキージングして施工液を抜いていきます。

【施工完了】





M様この度はポルシェマカンのヘッドライトリペアをご依頼くださり誠にありがとうございました。
今回のヘッドライトはなかなか強敵でしたが以前の911と同様にご満足頂けたようで私どもも嬉しく思います。
また何かお困りごとがありましたらお気軽にお声がけください。